yamasan-sy’s diary

将棋や資格取得、資産運用などについて、書いていこうと思います。

実戦次の一手 第10問

エストの実戦から。お相手のレートは1835(二段)。角交換四間飛車に構えましたが、お相手が8筋から角交換してきたため、8筋に土下座の歩を打っています。

今、6筋からの突破を試みる先手に対し、後手が強く金を上がって受けに来たところ。初手は飛車を助けるか、助けずに突っ込むかの二択です。問題としては1手の問題ですが、実戦では少し先まで読む必要がある局面だと思います。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〇正解〇

▲6二歩成(水匠4で先手+560くらい)

問題図で飛車を逃げると△6三歩などと歩を払われます。歩損に加え、5三の地点に角打ちの隙が残る先手としては、神経を使う将棋になりそうです(飛車を逃げる手は250ほど後手に触れる)。

ということで歩を成っていくことになりますが、少し先まで読んでみます。

①歩成に対して△6四金とした場合は▲6一とと金を取って、次の▲7一角を狙う。後手は6四に上がった金の位置が悪く、飛車を変なところに逃げると▲5三角成が絶好のポジション且つ金取り。

②歩成を△同金とした場合は飛車を逃げて、次に▲7一銀を狙う。ちなみに飛車を逃げずに▲同飛成は勢いがありますが、△同飛▲7一角に△6九飛(図参照)で結構難しい。

(図は△6九飛まで)

というわけで▲6二歩成が正解となります。余談ですが、評価値が560ほど先手に触れているのは、やはり敵玉の位置や、陣形差が影響しているように思います。敵玉の近くを攻めていて、且つ敵陣が脆い。これ、例えば敵陣が穴熊に囲っていると、評価値もかなり変わってくるのではないか、という気がします。

 

今回は以上になります。いつもながら、読んでくださってありがとうございます(^^)

 

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