yamasan-sy’s diary

将棋や資格取得、資産運用などについて、書いていこうと思います。

実戦次の一手 第2問

次の一手の第2問です。これも僕の実戦から。まずは局面の説明から行います。

 

早石田の出だしから後手が角交換し、先手の7八飛に後手が4五角と打った局面。有名な切り返しに7六角がありますが、この場合は4二玉が入っているのでダメです。

 

序盤早々1本取られたかに見える局面ですが、実は切り返しがあるのです。と書けばその手段は分かるかと思います。なので、次の一手だけでなく、そのあとも少し(5手ほど)読んでみてください。ポイントは、①切り返しの手段は何か②相手の角成りにどう応じるか、です。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〇正解〇

7四歩、同歩、5五角、3三桂、5八玉 または

5五角、3三桂、7四歩、同歩、5八玉 

どちらも正解です。

 

実は問題図の局面自体が、水匠4で-1と、完全に互角の局面なのです。相手の角成りは防げませんが、反撃策を知っておけば大丈夫です。7四歩(5五角)がその手段。前述した①に該当する部分ですね。

 

問題は②。角成にどう対応するかですが、5八玉がポイントの1手になります。つい形良く5八金左などとしたくなりますが、それだと後に面倒なことになります。そこについては後述するとして、まずはこちらの棋譜をご覧ください。

 

ここまでで評価値は互角(+90ほど)です。これはあくまで1例ですが、互いの大駒が宙に浮いていて、緊張感のある展開になっていますね。以下先手の狙い筋としては、例えば3七桂から2七歩として、相手の馬を取りに行く順があります。以下4四馬に同角、同歩、同飛、4三歩、4六飛。

 

ここで5八金左としなかった理由がわかってきます。すなわち、大駒交換になった際に、5八金左と上がっていると7八の地点に打ち込みの隙があるから、です。ですので、5八玉と上がっておくことがポイント。こちらの方がバランスが良いということです。

 

なお問題の趣旨とはズレますが、7手目は6八飛とするのが最も無難な指し手です。それで形勢が悪くなることもありません(-70くらい)。ただ、”4五角に7六角と打てない場合、7八飛と回るべきではない”という訳ではないという、次の一手というか、序盤の知識として今回出題させて頂きました。

 

今回は以上になります。お読みいただきありがとうございました^^

 

〇関連記事〇

前の問題:

yamasan-blog-life.hatenablog.com

次の問題:

yamasan-blog-life.hatenablog.com