yamasan-sy’s diary

将棋や資格取得、資産運用などについて、書いていこうと思います。

実戦次の一手 第3問

僕のクエストの実戦から。

 

先手の早石田に、後手が棒金で応じる展開となりました。

図はお相手が7四金と歩を取った局面。さあ駒と駒のぶつかり合い…と思わせて、実際はここから3手でお相手の投了となりました。

 

下図から3手読んでみてください。お相手は素直に応じるものとします。戸辺七段の著書に載っている手筋そのままなので、知っている方は即答できるでしょう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〇正解〇

6五歩、同歩、6四歩

 

(正解図は6四歩まで) 

 

6五歩同歩に6四歩が急所。これでどうやってもお相手は駒損が避けられません。例えば…。

 

①同銀は金がタダ。銀が逃げるのも金がタダ。

②放置すれば6三歩成で銀がタダ

③同金は7一飛成が王手飛車

 

と、どうやってもこちらが優勢になります。この7四金、6三銀、6四歩の形はセットで覚えておくと良いそうです(戸辺七段の”石田流を指しこなす本(急戦)”より)。

 

 

実はこの局面、6五歩に対して7五歩としておけば互角でした。お相手が同歩と応じたため、この対局は33手目でお相手の投了となりました。ちなみにお相手のレートは2096(五段)でした。クエストとはいえ、高段でもハマる手筋なので、知っておいて損はないと思います。

 

最後に、本問に出てきた手筋が載っている戸辺先生の著書をご紹介します。

 

戸辺先生の著書は4,5冊持っていて、この石田流を指しこなすシリーズも全3巻持っています。本書は対急戦として、棒金と袖飛車を中心に解説されています。特に棒金は抑え込む力が強いので、本書の指し方はかなり参考になると思います。

 

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