yamasan-sy’s diary

将棋や資格取得、資産運用などについて、書いていこうと思います。

実戦次の一手 第9問

ウォーズの実戦から。

振り飛車の将棋で、先手の▲5六角に、後手が△7五角と切り返したところ。いろいろな手が見えるところですが、ここで間違えると形勢を損ねます。水匠4によれば、この局面は先手が350~400弱ほど良いようですが、この有利を維持できる手は2つだけです。うち1つは▲6六飛。では、もう1つの手はなんでしょうか。

 

 

 

 

 

 

 

〇正解〇

▲7四角(水匠4で先手+370~380ほど)

▲4五角とする手は、△8六角▲同銀△7九飛成で、駒得こそしたものの、後手からは2枚飛車の攻めがあり、かつ先手の角の働きがイマイチ良くありません(水匠4で-100ほど)。玉の近くにいる9二の香車を狙っているぶん、角は5六に居た方が、働きが良さそうです。

▲7四角がもう1つの正解。後手が△8六角と飛車を取ってきたら、そこで▲9二角成と突っ込むのが大事なところ。ここで▲8六同銀とすると△7四歩と角を取られ、ただの飛車角総交換になってしまいます。角取りを残しつつ、▲9二角成と、敵玉の近くに馬を作るのが大事です(ちなみに▲9二角成と、▲8六同銀は評価値的に3000点ほど差があるようです…将棋怖すぎ)。

(図は▲9二角成まで)

 

▲7四角に対する後手の最善手は△同歩となります。これに対しては▲5六飛と回り、5七の地点を受けておきます。ここで例えば後手が△7八角などとしてきたら、▲7六銀と角取りに銀を立つ手がありますね。

ちなみに1つ目の正解である▲6六飛は5七の地点を受けた手で、これに対しては後手も△4四歩と桂馬を守ってきます。こちらも400点ほど先手有利です。

 

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