yamasan-sy’s diary

将棋や資格取得、資産運用などについて、書いていこうと思います。

【将棋クエスト五段を目指して】自戦記その8 vs六段【対地下鉄飛車】

自戦記の8回目になります。よろしくお願いします。今回は六段の方が相手で、こちらは後手番。こちらのKKS(角交換四間飛車)に対し、お相手が地下鉄飛車に組む動きを見せました。今まで自分はどう対応したら良いか分からなかったのですが、ある対策を勉強しまして、その対策がうまくハマった1局でした。いつも通り、まずは棋譜からご覧ください。

まで、90手で後手の勝ちとなりました。では次に、序盤から簡単に見ていきたいと思います。

序盤の駒組は定跡どおりですね。お相手が▲3六歩とした場合は、逆棒銀ではなく、銀を4四から使っていくのが良いとされています。本局もそうなりました。お相手の玉が6筋にいることと、29手目の▲2九飛を見て、地下鉄飛車だろうなと思いました。

地下鉄飛車に対してはこれまで有効な対策が分からず、端からぼこぼこにされていたのですが、最近になってよい対策を見つけました。というか、教えてもらったのですが。それがこちら。youtuberのヤスさんという、元奨励会員の方が挙げている動画です。

www.youtube.com

まず、この動画の0:32の局面が、今回挙げた対局の29手目と全く同じことにお気づきでしょうか。あ、動画を観ながら指した訳ではもちろんありませんので笑 要するに、よく出てくる局面ということなのですね。

さてここからの30手目△3五歩、32手目△6四角が具体的な地下鉄対策で、ヤスさん曰く、「正着は▲8六(2四)角だが、初見で指すのは難しい」とのこと。果たしてお相手は▲5六歩と突きました。こちらは銀を出ていき、4筋や3筋を狙います。お相手も▲6六角と反撃。戦いが始まります。

55手目の▲4三銀の場面は考えどころでした。銀を取るか、金で角を取って攻め合うか。ここで考えたことは、①銀を取って受けきれるか②玉形差はいかほどか、でした。まず①については、△4三同金、▲同歩成、△同飛、▲同飛成となると、飛車が成られるうえに、2枚飛車の攻めが厳しそうです(変化図参照。※いつも通り先後逆)。ということで①はダメ。②について、お相手の玉は6筋にいるため戦場に近く、また守りも薄い。よってここは攻め合うべきと判断しました。そこで△2六金と角を取ります。

(変化図は△6七(実際は4三)同飛成まで)

65手目▲4七歩に対しては、すぐに△7八銀成ではなく、1度△3五角とし、飛車が逃げたところで△7八銀としたという、含みを残した攻め方をしました。71手目▲6八金はしっかりした受けですが、ここで馬を引くと、相手のと金攻めがあるので、引かずに△4七馬とします、お相手の▲5七金に対して、すぐ△同馬とすると、また金駒で受けられそうだったので、先に△6九銀と打ち、それから△5七馬としました。

80手目△7八銀不成とした局面は、必至問題でありがちな図で、実際(たぶん)必至だと思います。お相手は飛車を打って受けますが、最後はぴったり詰みとなりました。

 

以上が今回の自戦記になります。本局では、

1.地下鉄対策の△6四角(初見で対応するのはウォーズやクエストの高段でも難しい)。

2.相手のと金攻めがあるので、なるべく先手先手で攻める。

ということをお伝えできていたら良いかな、と思います。

今回はここまでになります。読んで下さりありがとうございました(^^)