今回はまたちょっと趣向を変えて、将棋でアマチュア初段になるためにはどういったことが必要か、自分の思うところを述べていきたいと思います。大事なことなので2回言いますが、あくまで僕の考えですので、1つの参考意見として受け止めてもらえたらと思います。
はじめに
将棋を指している人(いわゆる指す将)にとって、初段は1つの到達点であるように思います。級から段に上がる区切りですし、初段と言うのはそれなりに努力しないと到達できない棋力でもあります。そんな1つの大きな壁と言えるアマ初段になるためには何が必要なのか、僕の考えをまとめてみます。
1.アマ初段の定義-何を以てアマ初段とするのか-
「なんのこっちゃ」と思う方も居るかもしれませんが、アマ初段と一口に言っても、確固たる定義があるわけではありません。まぁ日本将棋連盟から免状を発行してもらえばそれで初段な訳ですが、そのルートが様々である、ということです。いくつか紹介します。
①将棋ウォーズや将棋倶楽部24などのアプリで初段になる。
②将棋世界の棋力認定問題を解く。
③将棋会館道場で認定を受ける。
もちろんこれら以外にもあります。詳しくは段級位取得の方法|免状|日本将棋連盟をご覧ください。
さてこのようにさまざな取得方法がありますが、厄介なのはルートによって同じ初段でも強さが違う点です。有名なのは将棋倶楽部24ですね。ここの初段は81dojoの三段あると言われています(81と24の棋力対応表を参照)。
従って一口で初段と言っても、何を以て初段とするのかは議論があるところだと思います。これは正解がないので、本記事では僕が思う初段を”アマ初段”とします。
僕はウォーズ初段、クエスト初段だったときに1度だけ近くの道場に行ったことがあり、そこで9戦して5勝4敗でした。その時席主の方に「強い初段」と言われています。上記棋力対応表を見ると分かる通り、町道場と81dojoの棋力は対応していますから、アマチュア初段=ウォーズ、クエスト、81dojo、町道場いずれかの初段とここでは定義します。
2.アマ初段になるために必要な期間
初心者が将棋を始めてアマ初段になるには、一般に半年から2年ほどかかるようです。なかなか幅がありますね^^;僕自身は1年弱でしたが、周りを見るともっと早い人もいるし、反対にずっとやってるけど級位者の人も居ます。
3.アマ初段になるために必要な要素
実はこちらに関しては、素晴らしい本が出ています。
もうタイトルが「こういうのを求めてた!」というタイトルですよね笑 僕も級位者のころはこの本を指針に勉強していました。とてもお世話になった1冊です。
ただ、これでは「この本を読めば万事OK」ということになってしまいます。一介のアマチュアである僕の出る幕はなく、これにて本シリーズは無事完結…となってしまうと、何のために記事を書いているか分かりません。
ですので本書の内容に僕自身の経験も踏まえて、アマ初段に必要な要素をまとめてみます。それは…
①得意戦法を1つ覚える。
②基本的な手筋を習得する。
③5手詰が1問1分で解けるようになる。
…えー以上です。拍子抜けした方もいるかもしれませんが、以上です。もちろん実戦はしないとダメだし、余裕があれば寄せの勉強もした方が良いですが、上記3つをやってくれれば初段にはなれると僕は思います。逆に言えば、この3つだけなのに、初段になるのに一定期間必要ということは、やはり初段はある程度の壁なのだなと思いますね。
3つの要素については別記事で詳しくお伝えする予定です。あまり長くなると、焦点がぼやける気がします笑 ただ1点お伝えすると、やはり大事なのは詰将棋かなと思います。アマチュアの将棋は終盤で簡単にひっくり返りますから。あと、持ち時間も短いので、読みのスピードは時間的な有利に繋がることでしょう。
僕は詰将棋が好きだったので、5手詰は累計1万問ほど解きました(好きでやっていたのであって、初段になるのに1万問必要なわけではありません笑)。お陰で、「たとえ残り時間が数十秒でも、5手詰なら確実に詰ます」という自信をもって実戦に臨むことが出来ました。終盤で焦ることが減ったのは大きかったですね。
今回は以上になります。その②以降では、前述した3つの要素をそれぞれ深く掘り下げる予定です。特に中盤編と終盤編については、実際の級位者の方の対局を取り上げながら、どういうところに注意すべきか見ていきますので、ぜひご覧ください。ここまでお読みいただき、ありがとうございました!
〇関連記事〇
級位者の方が将棋アマチュア初段になるためにやるべきこと 序盤編